「2024 年7月・8月万博有毒ガス基準値超え 検出状況」をわかりやすくまとめました(11/3)
万博GWエリアの有毒ガス濃度”危険値”ー万博協会が7月・8月の検査結果を公表(10/17)ー
10月17日、万博協会は7月と8月の各種有毒ガスの検出結果を公表しました。
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20241017-04/
下の表は3/28ガス爆発があった東トイレ地下、一酸化炭素の検出結果です。
色塗りが基準値(労働者が働いてもよい上限値50ppm)超えです。「over」は、計測器の針が振り切れ(500ppm以上)たことを表します。
メタンガス発生は改善されていますが、一酸化炭素は6月同様で、とても働ける状態ではありません。
「万全の対策を取った(協会談)」といいますが、それでこの濃度です。この場所での開催を止めるしか方法はありません。
”お弁当広場のガス濃度”に注目!=有毒ガスの検知結果発表(8/23)に関して聴き取りを行いました=
万博協会は今回初めて、ガス縦抜き管(えんとつ)のデータを公表しました。各ガスの検出データを地図に落とし込みました。
●地中に敷設されたガス横抜き管で集めたガスを大気へ拡散するために、夢洲1区に83本設置されている。基本は2mの高さ。
●データを見ると、「お弁当広場」でも基準値をオーバーし、お弁当広場の北側のえんとつは、ほぼ毎日オーバーです。爆発のあった東トイレや西トイレの近くのえんとつも基準値を超えた日が数日あります。また、お弁当広場からパビリオンエリアに行く途中のえんとつも基準値オーバーが目立ちます。団体バスを降りてからも、えんとつの近くを通らなければなりません。危険極まる状況です。
●このえんとつの設置が果たして安全につながっているのでしょうか?かえって危険なような気がしてきました。
<万博協会への聴き取り>
万博協会にこのえんとつの測定方法を電話で尋ねました。基本はえんとつの上部から測定器を差し込んで計るが、高いえんとつ(3メートル)は周囲で計っている、とのことでした。「脚立を持って来て、計らないんですか」と問うと、作業が安全にできるか判断するためなので、周囲で計っても問題はない、とのことでした。しかし、えんとつによって計り方が違えば、あやふやなデータになってしまいますよね。(Y・M)
3.28ガス爆発事故は なぜ起きたのか?(解説)
音声付パワーポイントファイルで夢洲で発生しているメタンガス、有毒ガスについて解説しています。
①パワーポイントデータ(音声で解説)
②ユーチューブ配信(パワーポイントプレゼンテーションの動画)
8/23 万博協会が6月の有毒ガスの検知結果を発表
爆発のあった東トイレの一酸化炭素の検知結果の一部ですが、異様です。
連日のように基準値をオーバーしています。驚くべきは「測定器の検知範囲を超えて測定値が出せない日」が多数。
万博協会は8/23、HPで6月の有毒ガスの検知結果を発表しました。
下記からご覧ください。
https://www.expo2025.or.jp/news/news-20240823-05/
一酸化炭素の検知結果の一部 (「万博会場内(建物内)のメタンガスの検知状況(6月度)」P4 「表2」)
爆発のあった東トイレの一酸化炭素の検知結果の一部ですが、異様です。
連日のように基準値をオーバーしています。驚くべきは「測定器の検知範囲を超えて測定値が出せない日」が多数あることです。
おそらく、人工換気を行っていて、この結果だと思いますので、すごい噴出量だと思われます。
8/9 大阪府教育庁職員に新情報について説明しました
=GW(グリーンワールド)エリアは危険ー新たに明らかになったGAエリアの”メタンガス””有毒ガス””汚染土壌”の情報を説明=
当会では、3月28日に起きたメタンガス爆発事故の原因について大阪市関係局および万博協会の発表から情報収集をしてきました。それによって明らかになったのは
㋐ 3/28に爆発のあったGWエリア(休憩や昼食などで使う)は大気拡散をおこなうガス抜き管がほとんどない。2月~6月で各種有毒ガスの基準値オーバーが1,300回以上検出されていて、これからも出続ける、非常に危険な場所である。なぜ、ガス抜き管が無いのかを関係部署に聞いたところ、「埋設物の内容からメタンガスの発生は少ないと想定していた」との事だった。➡下の資料①、②(1)、(2)の3枚
㋑ GWエリア(休憩や昼食などで使う)は元々地下に特に有毒なヒ素やセシュームなどが埋まっているが、その上に夢洲内での掘削で生じた汚染土を載せ、施設がつくられている。これについては、上記と合わせ、健康を害する恐れがある。汚染土で覆われる件については、大阪市環境局と万博協会とが交わした土地貸借についての契約書に明記されている。➡下の資料③
資料① 夢洲1区(GWエリア)のガス抜き管・敷設図ー爆発現場付近にはガス抜き管は無く、大気拡散されていない(今も状況は同じ)
資料②-1 万博用地、有毒ガス検知結果
資料②-2 GWエリア施設配置と有毒ガス発生状況/有毒ガス基準値超え回数
資料③ 「日本国際博覧会開催に係る市有財産使用貸借契約書」第18条
8/9 動画ー第2次「万博子ども招待反対署名」手交時にメンバーから府教育庁職員に説明ー
6/24 万博協会が「有毒ガス検知結果」を公表
=有毒ガスのオンパレード=
万博協会が6/24に発表した有毒ガスの検知結果を見ると「メタンガスだけでなく、有毒ガスのオンパレード」➡ 一酸化炭素、硫化水素、二酸化炭素は基準値オーバーです。
記者会見で「オールスペックで対策するので、信用して来てください」と協会の工事責任者は言いましたが、数字が危険なことを物語っています。
協会のHPが分かりにくかったので、表にまとめました。話し合いの時などに使ってください。
<夢洲ガス検知結果>
<万博協会6/24公表。ガス検知データ>