6月11日に提出した住民監査請求について、8月8日、監査委員の会議が行われ監査結果が出されました。
監査結果概要
監査請求内容は主に次の2点。
<1>2023年12月14日から実施されているIRカジノ用地の「土地課題対策工事(液状化対策工事)」に際し、事業者に無償で土地を貸していることは、市に損害を与えている。→ 棄却
<2>土地課題対策工事の費用は大阪市が負担する。IR事業者と市との土地課題対策事業についての協定ではこの工事を「公共事業に準ずるもの」という前代未聞の言葉で規定した。一般競争入札をせずに、工事価格が決定されている。これは最小費用原則(地方財政法4条1項及び地方自治法234条2項)に違反する。 → 合議不調(監査委員の一致見解とならず)
<※結果報告の末尾に付言> ①土地課題対策工事の施工業者の選定方法等に係る説明責任、②適正に賃料徴収を行うための十分な協議と確認体制の確保。特に①については「一部の監査委員より勧告に値するとの意見も示された」とあった。以下の「付言」中、下線部にご注目下さい。
「付言」を転載
監査結果(大阪市の開示文書)
監査結果は大阪市のサイトに開示されています。
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監査結果へのコメント
住民監査請求 補佐人 井上眞理子さんのコメント
夢洲IR差し止め(先行)訴訟 原告 山田 明さんのコメント
「監査結果は請求に対して突っ込んだ検討がなされ、IR工事にも厳しい問題も提起されています。特に注目したいのが「付言」です」
夢洲IR差し止め(先行)訴訟 弁護団 豊永泰雄 弁護士のコメント
「土地課題対策工事は、大阪市のIR事業の財務会計法上の矛盾の最たるものであり、綻びでもあります。それが垣間見える監査結果です」
報道
NHK関西NEWS WEB https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20240810/2000086643.html
MBSニュース https://www.mbs.jp/news/kansainews/20240810/GE00059558.shtml
産経新聞 https://www.sankei.com/article/20240809-LFC7IFELDFNJPGABDGT6M75N74/#:~:text=