IR推進局主催「IRカジノ住民説明会」の進め方や内容の改善を求めた当会の要望書(2023年9月4日)に対する回答が10月31日にあったが、その内容が要請に応えていない不十分なものであったため、IR推進局との団体協議を今年の3月7日に行った。
要望書 第2回目以降の大阪IR(統合型リゾート)説明会開催について
IR推進局の対応が遅く、その間のIR説明会は何の改善もみられないまま、年度内の全ての説明会が同じ形式で進められていた。
3月7日の団体協議の議事録が2024年5月17日に下記のIR推進局のサイトで公開された。
https://www.city.osaka.lg.jp/templates/dantaikyogi/irsuishin/0000611047.html
<参加者の感想>
〇この説明会の目的がさっぱりわからない。IR事業を府民・市民に広く知らせるためには、広報の手段についてもっと工夫が要る。本当に人を集めたいのか、はなはだ疑問だ。
〇参加者が参加しやすくするためには年間日程あるいは事前の複数回の「開催日・場所」の告知が必要。これらの工夫をしていないのは、単に開催したというアリバイだけが欲しいのではないかと思わざるを得ない。
〇説明会に参加できない人のために動画の公開を希望しているが、局は「書き起こしで十分」という。本当に事業のことを伝えたいのか。
〇説明会での進行役が「一問一答」と言い、職員が質問に対して的外れな回答をした時に、質問を繰り返し説明することも遮ることが繰り返されているのは、参加者間では周知の事実。このようなやりとりは書き起こしでは省かれている。このような進行は、強権的な自治体等での記者会見で問題視されている態度と同一で、行政が事業のことを住民に理解してもらおうという姿勢が微塵も見られない。
〇IR推進局の職員のみで説明会を行っているが、環境局や万博推進局、IR事業者に関する質問には十分に答えきれていない事が多くみられる。膨大な税金を投入し、住民の生活に大きな影響を与える事業であるので、本来なら大阪府知事、大阪市長、IR推進局長が住民に責任ある説明をすべきだ。
〇IR説明会の開催自体に経費(税金)がかけられている。この説明会の「事業目的」→「実施計画」→「目的の達成度」→「改善」の民間および多くの分野で取り組まれているPDCAサイクルの事業検証がされているのか。そうは思えない運営である。納税者にとって、このような事業運営は許しがたい。