大阪市が万博協会と締結した万博会場(夢洲1区)の「土地使用貸借契約」の解除を求める請願書提出について会見した。

ぶんぶんプレスが取材し、ユーチューブ配信
山川事務局長が「万博開幕を直前に控え、開催してよいのかということに危惧を持ち、会見を開いた。特に安全問題と大阪市の責任についてお話したいと考えています」と会見開催の趣旨を述べた。「夢洲は大阪市の市有地です。ごみの最終処分場で大型集客施設をつくることはそぐわないと、これまで大阪市や万博協会に何度も訴えてきました。そして、この度、大阪市が万博会場として夢洲1区を万博協会に貸した契約の解除を求めることとしました」と話した。具体的な問題点および経緯を登壇者が順番に話した。
Ⅰ.八木正行さんは夢洲の写真を示しながらー計画当初、予定になかった大屋根リングの建設が決まり、それによる用地不足を補うために夢洲で一番危ない1区が会場用地として使われることになった。夢洲1区は今もごみ埋め立て地として、使用しており、人の立ち入りが禁止されて場所である。ーと話し、3月初めに質問と要請の文書を送った。しかし、大阪市長への質問の返答は4月中旬以降になる、万博協会からは返答はなかったので、大阪市長に直接面談を求めることとした。万博協会からは返信がないので、安全策を問い合わせる電話をかけた。電話かけメンバーの一人である金光さんが万博協会の対応について説明した。
金光さんー1年前の3月に1区でメタンガス爆発があった。万博協会はその事実を隠し、時間がたってから公表した。6月の記者会見の場では、協会の担当者は、火を使わないという条件で飲食店を募集するとか、「今日のメタン」のようなものを人を入れる前に知らせようかと考えていると話していたが、本年2月に協会に問い合わせたところ「現時点で発表できる内容はない」との答えが返ってきたー資料『メタンガス爆発から1年…あの対策、どうなった?』参照。裏面は万博協会が発表したガス濃度をわかりやすく書き換えた資料←工事が進むにつれて、濃度が高くなっている

続けて八木さんが、「カジノに反対する団体懇談会による万博協会への質問の中に、「1区は火気厳禁と説明されていたが、ガスボンベが許可されたと聞いた。」というのがあり、それへの協会の回答は「プロパンガスの使用を認めています」と答えている。
つまり万博協会は安全性より集客(営業)の重視という方向に舵をきったと捉えられる。先ず、第一に事故が起きてはいけない。そして万博会場で事故が起きた場合、その責任は万博協会のみならず、万博協会に土地を貸した大阪市も責任も免れることはできない。これらのことは大阪市民として看過できない。
この状況を変えるには、夢洲1区の「土地使用貸借契約」(2022年10月3日締結)の解除が必要で、契約解除ができるのは、横山市長だけである。よって、この度、横山市長にその趣旨の請願を行うこととしたーと話した。資料「万博協会と締結した『土地使用貸借契約』解除を求める請願書、並びに「万博招待事業について大阪市長との直接面談を求める請願書」参照

Ⅱ.松田幹雄さんがー万博遠足4月、5月実施予定の約500校が4/5,4/6のテストランでの下見を予定しているが、3月28日に大阪府教育庁に問い合わせたところ、万博協会が休憩場所と見学対象のパビリオンを伝えたのは、4月実施の学校のみで、5月実施予定の学校には情報が知らされていないということだった。大阪市教育委員会に問い合わせたら、状況の説明は同じで、「5月実施の学校は今回のテストランだけでは下見を終えることができない。お手上げだ。府が委託している事業者が調整して2回目の下見を設定することになるだろう」と答えたという。遠足を予定している学校もこれでは実施が難しく、不参加となっていこことが予想される。記者の皆さんには、学校現場の実情をぜひ取材してほしいーと述べた。

Ⅲ.金光順子さんがー子ども招待事業を進める大阪府教育庁や万博協会から、学校や来場予定者に必要な情報が届けられていない状況があり、私たちがするしかないと思い、昨年度から3回、大阪府から万博招待を受けている小学校~高校、専門学校、インターナショナル校すべてに情報提供をした。また、修学旅行で万博を訪れる学校もあるので、全国の教職員組合・団体にも情報提供をした。最近では、関西電力㈱が福井県の原発立地3町の小中学生と保護者480人を電気事業連合会が運営する「電力館」に招待するという報道があったので、3町の小中学校に万博会場の危険情報の提供を行った。記者の皆さんにはその情報発信力でぜひ、夢洲の危ない情報を発信していただきたいと思うーと語った。
山川事務局長が配布されているチラシー4か国語で説明した「夢洲危険の図」や夢洲のガス濃度関連資料ーの確認をおこなった。その中で、ガス濃度のデータは万博協会が公表したものであること、夢洲1区のガス排出状況は危険レベルでガス抜き管が地上に露出していることを説明した。登壇者からキッチンカー等でガス火の使用が許可されているし、たばこの吸い殻のポイ捨ても非常に危険であると説明があった。
資料「夢洲図」(各国語)/ 有毒ガス関連チラシ 参照
<記者からの質問>
◆「万博協会のホームページ上のガスデータがわかりにくい」とのことだが、協会に改善を求めることはしたか。A.そういう視点を今まで持たなかったので、検討したい。お知らせが羅列されていて必要な情報がわかりにくい。意図的にそうしているかもしれないとも思う。テーマ別にクリックするとわかりやすくなるし、「今日のガス濃度」もワンクリックで見られるようになれば来場者に伝わりやすいと思うので協会に求めていきたい。
◆夢洲1区を貸した件で訴訟に進む可能性はあるか。A.夢洲1区は厳格に管理しているエリアなので、そこを不特定多数が出入りするイベントに貸すということは、環境局としては政策を180度転換している。高いレベルでの意思決定があったと思われるので文書の開示請求をした。ところが、その話し合いはないし、記録したメモすらない。つまり夢洲1区を貸す会議録は不存在であった。そんなはずはないと思うので何度も請求したが、「会議録はありません」という答えだった。/大阪IR住民訴訟をおこなっているが、住民監査請求の段階の時、監査委員のお一人が、IR推進局と大阪港湾局に「万博用地では土地改良工事を実施したのか」と質問した。答えは「実施していない。万博は供用期間が短い」。また、南海トラフ地震に関連する科学的知見が最近示されたが、それらにも対応しようとしていない。行政は本来、住民の命を守ることに敏感であらねばならないのに、おざなりにしているのが今の大阪市政だと思う。
◆ガス抜き管に関する質問。A.ガス管の目的、配置について説明した。ガスは管からだけでるのではなく、地中全体から出続けている。ガス抜き管は、ガス濃度の測定のために設けられたものであることが説明された。
◆万博が開幕しても活動目標は開催中止か。A.そうです。開催中止です。命の問題なので、何物にも代えられない。
◆開幕日当日に何か活動する予定はあるか。現地で行うか。夢洲駅で行うか。A.考えている。他の団体もすると思う。また、4月8日、12時から13時、大阪市役所前から淀屋橋の間で万博開幕直前アクションを行う。ドイツ公共放送から取材に入ると連絡が入っているので、ぜひ取材してほしい。4月13日も行動する予定である。夢洲のどこか公道で可能な場所で行う予定にしている。
<主な配布資料>








